S2000キーレスエントリー再ロック問題対策

S2000を買ってから知ったのですが、この車、キーインロックし易いのです。

普通の車はキーレスエントリーで施錠解除し、ドアの開閉が無いと30sec程で再ロックされます。

トランク以外のドアを一度でも開くと、この再ロックタイマーがキャンセルされ再ロックされなくなります。

S2000の場合、助手席を開いても再ロックタイマーがキャンセルされません。

例えば、キーレスエントリーで施錠解除し、助手席を開けて荷物とカギを車内に入れて助手席を締めます。すると30sec後に再ロック。見事にキーインロックの出来上がりです。これは非常に困った仕様です。

これを解決するために、ドアの開閉を検出する左右のスイッチをつなげてやろうかと考えていたのですが、S2000の配線図を調べたら、スピードメーターに左右のドアスイッチの信号が来ているではありませんか。上の図のようにルームライトからキーレスエントリー、スピードメーターを通ってドアスイッチにつながっています。配線図を見る限りは左右のドアどちらを開けても再ロックされない構成になていますが、スピードメーター内部はこの配線図通りではないようです。

という事で、スピードメーターの改造で対策したいと思います。

まずスピードメーターを外すため、バラしていきます。エアバックを外すので、まずバッテリーのマイナス端子を外しておきます。

メーターフードのメクラを外しネジを2本外します。この作業はあとでやることをお勧めします。後半になると長いドライバーが入るようになり作業しやすいです。

コラム下のネジを3本外します。そしてカバーを引き抜きます。

エアバックのユニットを外します。ここはトルクスT30の工具が必要です。

私は日産のステアリングボスを買った時について来たものを使用。

エアバックユニットを外し、次にステアリングを外すため、センターのボルトを緩めます。ボルトを外してからステアリングを引き抜くといきなり抜けて怪我をするので、ボルトをかけた状態でステアリングを引いて固着を解くことをお勧めします。

そしてステアリングを外す前にステアリングセンターがズレないようにマーキングしときます。

次にスパイラルケーブルのネジを3個外します。スパイラルケーブルは回転しないようにテープなどで固定して置くと、組み付け時に楽です。

ウインカーとワイパーのスイッチが固定されている白いプラスチックのパーツのネジ3つを外して、裏にあるカプラーを外すと引き抜けます。

あとはエアコンの操作パネルからエンジンスターターのスイッチなどが装着されているパネルを手前に引いて外します。エアコン、オーディオ、スタータースイッチのカプラーを外すとパネルが外れます。

最後にスピードメーターを固定しているネジを4つ外し、カプラーを外すとスピードメーターが取り外せます。

再ロックキャンセルの改造をする前にスピードメーターをフルスケールメーター化しました。やっと自分のS2000をフルスケールメーター化出来ました。スピードリミッター解除はまだですが。この作業は5台以上やってきたので慣れたものですw

マイル表示もちゃんと出来ます。

さて、キーレスエントリーからの配線がB1、ドアスイッチが運転席B6、助手席がB7です。

単純にB6とB7をショートすれば良いかもしれませんが、一応ダイオードで接続しました。これで助手席のスイッチがONするとB6もGNDに引っ張られるため、運転席が開いたと認識するはずです。

スピードメーターを元に戻し、キーレスエントリーで施錠解除。助手席を開けて閉める。30sec後、再ロックされません。

改造成功です。