4万km台で10年以上放置された車がデフオイルやミッションオイルを交換しているはずがないので、交換します。
一応、各パッキンを交換しようと思い、ディーラーに行ったときについでに部品を見積もってもらったのですが、純正は高いです。特にデフのフィラーボルトの銅パッキンが確か600円くらいする。
しかもデフのフィラーボルトとドレインボルトのパッキンは両方M18なのに、ドレインのパッキンはアルミ製。一般的に高トルクでボルト締め付ける場所は銅パッキンとなるらしいが
締め付けトルクも同じなのになぜか材質が違う。不思議。。。
適当に調達した方が安いと判断して、ディーラーで買うのはやめました。
それはさて置き、各ボルトを外すための工具をご紹介。
トランスミッション
- フィラーボルト 14mmメガネレンチ
- ドレインボルト 3/4インチ(ラチェットの四角い頭)
デフ
- フィラーボルト 23mmメガネレンチ
- ドレインボルト 24mmソケット
私は23mmメガネは一般的なサイズではないので持っていません。新品の工具は高いので、中古工具屋さんに行ってみることに。
見事にありました。しかもメーカーものが税込410円と安く手に入った。ちなみに、デフのフィラーボルトはラチェットの入る隙間がありません。ですので、23mmのソケットを買うと失敗します。一番いいのはストレートメガネかな。ラチェットが入らないので当然トルクレンチも入りません。ドレインボルトと同じトルクなので、ボルトから同じくらいの長さで工具を持って、同じくらいの手ごたえに締め付ければ良いかなwマーキングがされていたのでそこに合わせてもいいかな。ちなみにドレイン側はメガネが入りませんのでソケットが必要w
トランスミッションのドレインボルトは3/4インチのスピナハンドルを使って緩めます。私は3/4のラチェットやスピナハンドルを持っていないので、3/4を1/2に変換するソケット(上写真に写っている)を使って緩めました。
さて、使用するオイルの銘柄ですが、ホンダのトランスミッションは自社製らしく、オイルは純正を使った方が良いとのこと。そしてデフはマツダと共通で適当なオイルで良いみたい。
デフオイルの容量がかなり少ない設計で約0.8L。その為デフが壊れやすいとか。ミッションオイルも少なく約1.5Lのようです。基本的には給油口からあふれてくるまで入れます。
今回はトランスミッションにホンダ純正MTF3、デフにスノコBRILL GEAR 75W120を用意した。
両方アマゾンで購入。
Honda(ホンダ) マニュアルトランスミッションフルード ウルトラ MTF-III MT車用フルード 4L 08261-99964 [HTRC3]
Honda(ホンダ)/純正 ウルトラ MTF-III MT車用フルード 4L 08261-99964 マニュアルトランスミッションフルード
SUNOCO BRILL GEAR ギアオイル 75W-120 GL5+ 全合成油 1L
スノコ ギヤオイル BRILL GEAR 75W120 1L [HTRC3]
各種パッキンですが、探した結果M18銅パッキンは入手できなかったので結局再利用することに。べつにアルミ製のパッキンに交換しても良いとは思うが。
今回購入したパッキンは以下
こちらはデフドレインに使用する。厚みT1.5mm。
左:アストロ M20ホンダ・スバル用 右:カインズ M14アルミパッキン
M20アルミパッキン(T2.5mm)はトランスミッションのフィラーボルト用に。M14アルミパッキンはトランスミッションのドレインボルト用に使用する。M14はエンジンオイルのドレインと共通部品。各パッキンの厚みも純正と同じで問題なかった。
エンジンオイル交換はDIYで行う人は多いが、トランスミッションやデフオイル交換となると、DIYをする人は少ないと思う。その一番の原因はオイルを入れるためにサクションガンなどの特殊なポンプが必要であることではないだろうか?
そんなに頻繁に交換しないオイルのためにサクションガンを買うくらいならお店に任せた方が安く済んでしまう可能性もあるしね。
アストロプロダクツにサクションガンは売っているがいい値段する割に漏れる壊れると評判がよくない。
代替工具として灯油ポンプを使っている人が結構いる。ギヤオイル系は一般的に粘度が高いため、灯油ポンプじゃ吸えないと言う方もいるが、実際にやっている人は特に苦労せずできている様子。
そこで私も灯油ポンプをダイソーで購入しトライした。
結果的にこれは大正解。デフ用の75W-120のオイルでも、一応お湯で温めたが、作業時には40度にも満たない温度になっていた…しかし、問題なく灯油ポンプで入れることができた。
今回初めてギヤオイルを灯油ポンプで交換したので、失敗した点のおさらい。
- 車を水平にしてオイルを入れなかった
- デフは奥までノズルを挿せずオイルが漏れた
- ポンプのノズルを抜いたら大量にオイルが吹きかえってきた
この3点です。
1.車を水平にしてオイルを入れなかった
デフはリアを持ち上げてリア側からオイルを入れるため、規定量以上にオイルがはいることになり問題ないのですが、トランスミッションはフロントを持ち上げた状態でオイルを入れると規定量入るのか疑問が残ります。本当はオイルを入れるときにリアをジャッキで持ち上げて車体を水平にするべきです。なのでちゃんと1.5Lオイルを入れられたのか不明です…
2.デフは奥までノズルを挿せずオイルが漏れた
灯油ポンプのノズル先端がストレートなので、メンバーに干渉して奥までノズルを入れることができませんでした。これはノズルを切って入るように加工すればよかったのかもしれません。
3.ポンプのノズルを抜いたら大量にオイルが吹きかえってきた
灯油ポンプでオイルを入れてあふれてきたので灯油ポンプのノズルを抜いた途端、結構な量のオイルが噴出してきました。デフオイルの作業時はフィラーボルトを準備していなかったので、結構な量のオイルを垂れ流しました。これを教訓にトランスミッションは吹き出すオイルを塞ぐようにすぐにフィラーボルトを入れて締めました。
オイル交換が終わって試乗しました。ミッションのフィーリングやギアの音は特に変わらず…ちょっと期待外れかなw