S2000の前期型でサーキットを本気で走っている人は特に発生しやすい、フロントアッパーアームのブラケット溶接剥がれ。これの対策でspoonがガゼットプレートを販売している。これはブラケットを覆うように溶接して補強する形になるのだが、溶接作業はお金が…
そこで見つけたのがJUNアッパーアーム ブラケットブレース。
他にないか調べたところ、チーム国光の商品が存在していたようだ。しかし廃盤で今は売っていない。
spoonのガゼットプレートは補強パーツ。しかし、チーム国光とJUNは正確には補強ではない感じ。アームからの入力を、2つのブラケットに力を分散させるのが目的で、このパーツをつけるだけでサーキット走行車両でもブラケット剥がれが発生しないらしい。これが本当なら低コストで目的が達成できる良い商品だ。
構造的にはJUNより国さんのが良さそう。チーム国光は純正アームの取り付けボルトにプレートを挟み込み、そのプレート同士を繋ぐような構成。
JUNはアーム取り付けボルト2本を直接角材で接続するような構造で、取り付けしただけでブラケットが引っ張られて負荷がかかりそう。
チーム国光の商品が欲しかったが、ヤフオクにも出てこないので手に入らない。仕方なくJUNの中古品をヤフオクで購入。
取説がないので正しいか分からないが、取り付けを進める。
本当はアッパーアーム を外して作業するのだと思うが、横着します。
アッパーアームの取り付けボルト2本を長いキャップボルトに交換。長くなったボルトにボックスを通してナットで止めることで2つのブラケットを1つの剛体にしてやる。車体の個体差を吸収するための1mm厚のシムも付属している。
こちらが純正ボルトとJUNのキャップボルト。なぜキャップボルトにするのか? JUNはすぐキャップボルト使うから嫌い。工具を買う羽目になった。
横着の結果、ユニバーサルで締め込むことになった…なんとかなった。しかしシムを入れ込む作業が大変だった。アーム外せば楽なのかもしれないけど…
赤線に対してボックスが歪んでいるのがわかる。つまり、ブラケットが引っ張られていることになり、常に負荷がかかっている。シムを追加すれば良いと考えるだろうが、これ以上シム入らなかったんだよね。
こうなるからこのJUNは嫌なんだよ!
さて、一応試乗インプレ。
この手の剛性関連のパーツ、私はいつも「体感出来ず」なのだか、今回は意外にも違った。
高速を走るとS2000はフラフラして直進安定性が低いな〜と思っていたのが、全然フラフラしなくなった…マジ?
プラシーボ効果じゃないよね?