Z32ターボの電動ファン化

スポンサーリンク

S2000用にヤフオクで落札した100円の水温計に電動ファンコントローラー機能が付いていた。これはZ32の電動ファン化をやれと神のお告げ?という事でやります。

私のZ32のカップリングファン。冷間時から元気よく回っていて固着を疑っている。何せファンの音がうるさい。
さて、Z32はNAとターボでラジエーターのサイズが異なります。NAはシルビアなどと同じ長方形なのでP11プリメーラ純正電動ファンが使えます。大体の車は長方形のラジエーターにファンが2機並んで付いている。しかしターボは正方形に近い形状なので形が合わない。
ビリオンから電動ファンが売られていますが、一番大きなもので160Wで風量が足りないらしい。
やはり信頼性も考えると純正ファン流用が良いので調べていると、メルセデスやBMWは大型の電動ファン1機でまかなっている。Z32のカップリングファンは450mm。BMW3シリーズで490mmの電動ファンを候補としていたが、デカさと400Wという数字にビビって躊躇。そしたらヤフオクでMINIの390mm 350Wの格安ファンを見つけて落札。
350W / 12V =29.2A という事で、それ相応の配線とリレーが必要となる。適当に調べたらエーモンのオーディオ用の30A対応したキットがあったのでそれを購入。

1日目

まずはラジエーターを外す必要がある。しかしラジエタを外したことがない。
アンダーカバーを外し、ドレンコックからクーラントを抜き、ロアホースを外す。少し張り付いていたが、こじったら抜けた。
アッパーホースを外す。隙間がなくて、抜いてもかってに入っちゃう…
なんとかして、ラジエーターの固定ボルトを外して、シュラウドの下側を外し、ラジエーターを上に引き抜く。抜けない…
2層ラジエーターなので隙間がなく、シュラウドとカップリングファンが干渉。仕方なくカップリングファンを外す。今度はインテークの配管がぶつかってラジエーターが抜けない。インテークの固定ボルトを外してなんとかラジエーターを抜いた…
電動ファンをラジエーターに乗せてみた。少し小さかったが、まあ良い。
ファンの固定を考える。なんか難しそう…
なんとかなると言い聞かせてステー用にアルミパイプを調達。

2日目

早速アルミパイプでステーを作成する。
ファンが回るとラジエーターに近づく方向に力が働く。ラジエーターに干渉しないようにある程度強度のあるステーを作る。
アルミパイプをハンマーで潰してボルトを通す穴を開ける。
切断はアルミ用のグラインダーの刃を用意した。いつもは金鋸で切っていたのでまあ楽チンw
ぺンチやメガネレンチをパイプベンダがわりに上手いこと曲げて調整。
良い感じにガッチリ固定できた!
シュラウドとファンのサイズが合っていないのでシュラウドを加工する。
ザックリ不要なところをカッターで切断。プラスチックが分厚いところはリューターのノコギリ刃を電動ドリルに取り付けて切断した。
そして隙間の型を厚紙で作成。この形の蓋を作る。
蓋の素材はハニカム構造のポリカーボネート。おそらく車に使える素材としては一番安いのでは?導風板にも使う予定。
ハモニカーボと言う商品名の3mm厚1800×90mmをホームセンターで2000円弱で購入。

電動ファンの外枠に小さな孔をあけ、結束バンドで固定。
車体に戻した。ファンが薄い分、エンジンとラジエタの間の隙間が増えた。風が抜けやすくなったことを期待したい。

3日目

バッテリーからリレーをかえして電動ファンまでの配線作業。
まずバッテリーの端子、D→B変換スペーサを使っていたが、ゆるくて抜けてしまうため、D端子をB端子に変更する事に。
そしてバッテリー→30Aヒューズ→リレー→ファンまで接続。そしてファンからボディーアースとしてエンジンのインマニに接続。
S2000のバッテリーをZ32に積んでいたのだが、使い物にならないので新品BOSHを調達。B端子のバッテリーは安くて助かる。
リレーの端子をボディーアースに落とすとファンが元気に回った。
ファンが稼働するようになったのでクーラント交換を行う。クーラントはサビのせいか泥のような色。
ラジエーターに水を入れ、80℃まで暖気。電動ファンを回してサーモスタット開弁温度70℃まで下げてエンジン停止。
そこから電動ファンの風が涼しくなるまで回す。
そして冷却水をラジエーターのドレンから抜く。
また水を入れて…5回繰り返した。でも完全に透明にはならなかった。
この辺にしてクーラントを4Lラジエーターに投入。想定だと冷却水の総量が14L程度だと思う。約30%の希釈濃度。今回はホームセンターで買った安いやつ。噂だとレーシングクーラントより冷えるとかw
暖気して適当にエア抜きして完了。

4日目

ECUと電動ファンコントローラー、リレーの接続を行う。
pivotの電動ファンコントローラーを確認。
線のアサインを確認するために分解したら…これじゃない…
あちこち探してやっと発見。
俺、SMLも持っていたんだ…忘れてる。
電動ファンコントローラーは純正水温センサーのアナログ信号で水温を監視するタイプ。ECUの水温信号はこちら。
線を切ってギボシをつける。二股線を作って接続。
ACC、BAT、GNDはセンターコンソールにあるのでそこから分岐。GNDレベルがECUと違うせいか、少し水温がズレているがまあ気にしない。
エンジンルームのリレーからの引き込みは助手席から引き込み。これはSARD燃料ポンプがバッテリー直なので、その配線にはわせた。
約2時間で接続完了。とりあえず85℃で電動ファンが、ONするように設定。
最後に配線を結束バンドで固定して完成。
電動ファン化成功です!
ただし、A/Cを使う方はこれだけではダメです。A/C ONに連動して電動ファンを回す必要があります。純正の補助ファンを連動させられるので、後日やる予定。(私のZ32はガスが抜けていますが…)

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

スポンサーリンク