CL7アコード J’sレーシングアッパーアーム構造変更

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CL7アコードの車検が近づいてきました。いつもの車屋さんの整備士に車検の相談、一応アッパーアームの変更をつたえる。J’sのアームに付属している強度検討書などの書類を見せて、そして2パターンの方法を提示された。

  1. 自分で純正アームに戻す
  2. 自分で構造変更を行う

アーム交換作業とかもうやりたくない。純正戻しして、車検後にまたJ’sのアームに戻すなんて時間と労力がかかり過ぎて無理。違法改造して車検の度に元に戻す人、尊敬するわw

という事で構造変更を行うワケだが、相談相手がチューニングショップじゃないから依頼することができない。Z32でやったプロペラシャフトの構造変更の経験を活かして、CL7も自分でCL7改への扉を開きます。また、自分で構造変更をやりたい方の参考になればと思います。でも同じように書類を作っても審査に合格出来る保証は無いので悪しからず。

さて、パーツに書類付きとあっても2パターン存在する。まず改造自動車結果通知書が付属するタイプの場合、書類審査は既にメーカーが済ませている為、陸運局で実車検査を行えばOKで継続車検とあまり変わらない。J’sの書類はそれではなく書類審査を行う必要がある。付属する書類は強度試験報告書と図面、穴埋め部分を記載して計算すれば完成する強度検討書。書類審査はこれに各様式の書類を作成して陸運局に書類審査を依頼する必要がある。

さて書類審査の様式は自動車技術総合機構のサイトからDL可能。様式ダウンロードページの改造自動車関係のところを見ると第1号+第2号様式、第3号様式が基本であることが書かれている。必要書類は審査事務規程別添4「改造自動車審査要領」を見ろとあるが、様式2にも必要書類が表で示されている。審査事務規程別添4「改造自動車審査要領」をみると、改造自動車の届出の必要な範囲の表の(7)緩衝装置の②にサスペンションアームの表記がある。今回のフロントアッパーアームの交換は緩衝装置に該当という事になる…

と判断するのだが初心者には中々難しい。私はネットで構造変更した人の公開情報を見てけら自動車技術総合機構のサイトを見るとこの辺が繋がってきた。

さて、緩衝装置の仕様変更で保安基準に適合することを説明する書類を作る。

第1様式オモテ。緩衝装置にマルして住所や名前、車体番号を書く。

第1様式ウラ。書類一覧。赤線引いたとこの丸印が必要書類となる。

第2様式オモテ。赤枠のところは後で説明する強度検討の結果を記載する。それ以外は改造後の型式に「改」をつけて、他は諸元表から写せば良いのだが、私は諸元表を持っていない。そこで車検証とネットで調べて書ける範囲を書いた。なお、陸運局で諸元表を見せてもらえるらしいので、提出前に相談すればなんとかなると思う。

第2様式ウラ。改造内容を記載。チューニングの場合は走行性能の向上でヨシ!

第3号様式。自動車技術総合機構のサイト

トップ > 公開情報 > 審査事務規定

にある第7章に構造変更の項目がある。今回のアッパーアームは緩衝装置に該当する為、そこの規定文章を写せば良い。Z32の構造変更の時は陸運局の人に言われるがままに提示された分厚い本から書き写したが、今回は調べてサイトに規定があることを知り記載した。

外観図かな?とりあえず添付。

改造部分詳細図。交換前と交換後がわかればヨシ!

ここからJ’s付属の資料を用いて、技術基準等への適合性を証する書面、強度検討書に該当する書類を作る。

車検証に記載されている車両重量、前軸重、後軸重量を記載して、記載されている式の通り電卓を叩いて計算すると、アームにかかる力が算出され、アームの破壊試験結果の数値と比較して保安基準適合を謳う書類が完成する。

この強度を証明する方法は純正部品の破壊試験を行なって比較したり、部品の材質と寸法から強度を算出して適合を証明するなど、方法はいくつかあるみたい。ちなみに私のZ32アルミプロペラシャフトは材質と寸法から適合証明した。

あとは自動車を特定する資料として、車検証のコピーを添付。最大安定傾斜角度計算書は今回の改造では不要であった。

この完成した書類一式を郵送または陸運局に持っていき、書類審査をお願いする。

管轄の春日部陸運局は新規ラインの出口にある事務所に提出する。私は書類の不備など確認も兼ねて直接提出した。担当の方に目を通していただいて、特に問題ないとの事。1週間後に審査が終わるので、構造変更の予約をしてくださいとのこと。

と言うわけで、構造変更としてユーザー車検の予約を行う。インターネットで予約するのだが、予約が埋まっている。でも毎日チェックしてるとキャンセルが出るので都合の良い日に予約が取れた。

実は普通車のユーザー車検は初めてでドキドキ。とりあえず車の点検。灯火類、タイヤ、ブレーキ残量、オイル漏れ、あとは足回りとドラシャブーツからのグリス漏れがないか確認。一番心配だった最低地上高。タイヤの空気圧を高くしてマージンを稼ぎ確認すると10cm以上はありそう。また、構造変化で車両寸法と車重を計測し、変化があれば記載変更となる。車重が増えるのは許せないので、カーペットやテンパータイヤを下ろした。

構造変更当日、予約は午後だが陸運局に午前中に到着。そしたら午前から検査を受けられるとのこと。必要な書類を聞いて記載。様式を間違っていて書き直したりしながらなんとか書き終えた。

そこで忘れ物、構造変更なので書類審査の結果となる改造自動車結果通知書を新規ライン横の事務所で受け取る。まずは継続ラインに並んだ。検査官にやり方わからないかも、、って伝えたら横についてサポートしてくれた(感謝)

検査官が車両を見て「ローダウンしてますか?」と聞かれてちょっとビビったが、打鍵ハンマーで床との隙間を見てOKとの事。

継続車検は無事通過。ここで午前の部が終了した為、新規ラインでの構造変更検査は午後再開まで待機。

午後の検査が始まり早速寸法測定。何なら反射板をルーフとフェンダー、バンパーに取り付けてカメラを使って測定。メジャーでやると聞いていたが、時代は変わったようだw

そして前輪を重量計に。そして今度は後輪のみをのせる。そして車をラインの外に出して、交換したアームを目視確認。無事に検査通過です。全高が5cm低くなり、前軸重量-10kg、後軸重量+10kg。重量変わらなかったな〜って、ガソリンの量聞かれなかった(汗 普通ガソリンの分減算するはずなんだけど…ま、増えたわけではないから良いか。

自賠責保険を契約して、新しい車検証をゲット。

CL7改になってしまいました。その後、保険屋さんに型式が変わったことを連絡。保険料は変わらず、型式を変更してもらいました。

めでたしめでたし。

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